にょろにょろしたブログ

 RaTMigの生活周辺に垣間見えたりする出来事をにょろっと書き留めていくブログです。 その時々に起こったことや思ったことを中心に書いていきます。 気分に任せてにょろ〜っと…。
 

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2009/10«2009/11 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2009/12
     
「家は人が住まねば朽ちるモノ。分かっちゃいるさ…頭ではね」
家ってヤツは人を守る為に自分も強くなれる。
そういうモノなんだ。
…まぁ、逆もまた然り。
空き家が朽ちるまでに大した時間を要さないのは、そういう要素が潜んでいるからさ。
「あたしも馬鹿だねぇ…。幾ら未練が有るとは言え、時と自然に逆らうたぁ全く…」
ここら辺は大分寂れちゃいるが、一昔前…10数年前には賑やかだったものさ。
その頃は炭鉱で働くヤツらの集落で…皆して仲が良かったねぇ。
仕事以外じゃあ笑い声の絶えない所だった。
宴会なんかも頻繁に開かれてたし、人を呼んで夏祭りなんかもやってた。
花火師のおっちゃんが腕を振るったり、皆で一発芸を披露しあったり…ま、その賑やかさと騒がしさを眺めてるだけで楽しい頃だったさね。
それでも…此処は時代に残されて、少しずつ人は去った。
そりゃそうだ、働かなきゃお金は取れない。
お金が無きゃあ生活する事も出来ないからねぇ。
仕方ないとは思っちゃいたけど…やっぱ、悲しかったさね。
ここいらから人が、あの賑やかさが、騒々しさが消えていく…。
あたしはそれらが好きだった。
またあんなヤツらを見ていたい。
触れたり話したりする事は無理だけど…ただ、人の様を見ていたいんだ。
ま、こんな感情は無い方が無難なんだがねぇ…。
何せ、この手の感情は歪み易い。
場合によっちゃあ妖怪の類に変化しかねないし。
歪まぬうちに朽ちるが華か…あたしには無理だ。
この感情は捨てられそうに無い。
嫌になっちまうねぇ…自分の甘さには。
甘さは隙を作る。
良くない方への誘いは姑息なまでに多く、強い。
無茶はそう長くは続かない…筈なんだ。
もしかすると、自覚の無いうちに妖怪とかになっちまってるのかもしれない。
そんな事を考えたら流石に心が折れそうだけど…ここ最近はまだマシかな。
週1位の割合で鉱山の麓まで水を汲みに来る兄さんが居るんだ。
数年振りに人を見て…嬉しかったよ。
あたしゃ最近思うね、ここまで来ると病気かもしれないって。
病んでるとはよく言ったもの…お、来なすった。
何か…一人で居ることに慣れている雰囲気で、それでも一人が好きな訳じゃない。
そんな感じがする兄さんさ。
…今日こそは声を掛けてみようと思う。
ちょくちょく見掛けてはいるものの…声を掛けるにゃ至っちゃいないのさ。
何と言うか…小っ恥ずかしいじゃないか、あたしは人と話した事なんて無いんだから…。
ま、いつも縁側に居るから人目に付いてなくて同然なのさね。
今は玄関辺りの塀の上で寝そべってるから変に目立ってるかもしれないけど。
あぁ茶が旨い…じゃなかった、話し掛けるんじゃなかったのかいあたしよ?
「ここに住んでるのか?」
ふと目が合い、兄さんは近づいて来て言った。
先手を打たれた。
「え?あぁ…まぁ、そうなるかねぇ」
住んでるかと言われると微妙だねぇ…何せあたしが家なんだから。
「へぇ、此処ら辺に人が居るとは思わなかったな。現に見掛けた事が無かった位だし」
あたしは一方的に知ってたんだけどさ。
「ま、軽く一昔前には賑わってたんだよ。今じゃ見る影も無いがね」
そこら辺を見渡しながら言った。
ホント…かつてを垣間見る影すらない現状さね。
殆どの窓は割れ、残りは砂埃で曇ってる。
手入れされてた筈の庭は雑草で埋もれて、家の中にも植物がわんさと生えているし……。
「他は廃墟みたいだしな。この家だけが妙に綺麗だったのはあんたが居たからか」
「そういう事さね。ま、そこそこにガタは来てるけどさ」
家も生きてるんだ。
ただ人と話さないだけ、人を見てるだけだけど。
「家ってのは誰かが住んでないと直ぐダメになるって誰かが言ってた気がするな」
「そいつぁ事が分かるヤツらしいね。あたしゃ嬉しいよ、誰かは知らないけど」
「そうなのか。実際の所は分からないけどな」
「あたしが言うんだ、間違い無い」
「あんたが何者なのかが分からないぜ」
「初対面ってのはそういうものじゃないのかい?…ところでお兄さん、ウチに寄ってかないかい?陽射しを浴びながら立ち話ってのもアレじゃないか」
「乗った。一昔前の話でも聞かせてくれるのか?」
「聞きたいなら話すさ。まぁ…座って話そうじゃないか、茶程度なら出すからさ」
そう言って、あたしは家に向かいつつ持っていた茶を飲み干した。
そろそろ本日4杯目を淹れようとしてた時だし、丁度良かったよ。
「茶請けは無いのか?」
「有ったら持ってくるさ、とりあえず上がっとくれよ」
特に目立つものの無い土間を通り、客を招くにはちょいと殺風景な居間へ。
人が住んでた頃には土間には植物が居たりしたし、居間にも色々と置いてあった。
今でも残ってるのは、陶器の鉢や湯呑みに急須、漆塗りの椀に箸、そして神棚位なモノさ。
他の物は時間にやられて朽ちたよ。
「懐かしくも寂しい家だな」
「何も無いからねぇ」
植物くらいはそこらから引っこ抜いてきて育てられるけどさ。
流石に昔みたいに飾るのは厳しいと思う。
何せ、あたしは家から離れちゃならない気がするからだ。
「逆に、今の家に無いモノは有るらしいな」
「今の家を知らないから…あたしは何とも言えないよ」
「土間も囲炉裏も、今となっちゃ見掛けない」
「50年前辺りじゃ珍しくなかったんだけどねぇ……」
「あんたは何歳生きてるんだよ」
「50位かねぇ」
「よく言うもんだ。俺と近い辺りだろ」
「ま、好きに考えとくと良いさ。支度してくるからちょいと外すよ」
「はいよ、茶請けに期待しておくぜ」
記憶違いが無きゃ羊羮が有った筈…。
間違っても50年ものじゃないから安心してくれて良いよ。
…この兄さん以外にも、最近一度だけ人が着たんだ。
その2人はウチに来るなり、「じきに必要になるかもしれないから受け取って頂戴な」とか言って色々と置いて行ったのさ。
お茶やらお茶請けやら、暇な時の縁側のお供だって言ってね。
ただ、その2人は…人とは何か違うような雰囲気をしていた。
人と言うには少し外れた雰囲気をねぇ。
…待たせるのもアレだからさっさと戻る事にするよ。

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…あたしは家だけど、何故か実体を持つようになってた。
いつ頃からかは覚えてないけど…まぁ、1年くらい前だと思う。
奇跡か何かは分からないけど、今じゃ有り難く使わせてもらってるよ。
普段は家の修理とか縁側で昼寝とか…人の型なだけで生きちゃいないから、飲まず食わずで問題ない便利な体さね。

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妙に誰かから見られてると思ったら…兄さんが神棚を見ていた訳か。
多分、あたしの本体はアレかな。
「神棚が珍しいかい?」
囲炉裏に火をくべながら聞いてみた。
そうそう、あたしは石炭の柔らかい熱が結構好きなんだ。
「最近の家には無いな〜と思っただけさ」
「へぇ…そうなのかい。あたしとしては何か寂しいねぇ」
「世の中じゃ何かを信じるって事が薄らいできてるのさ」
「そういう時代…か。時代ってのは怖いねぇ」
テーブルの一角で、少ししんみりしながら羊羮を切り分けた。
「まぁ、その世の中と関わってない俺にはあまり関係無いけどな」
「そうなのかい?」
「殆ど人と関わらないからな」
「寂しい人だねぇ」
「ほっとけ、失礼な奴め」
「いや、失礼」
「気にしちゃいない、もう慣れてる」
「とんだひねくれ者さね。話は飛ぶけど、兄さんの名は何て言うんだい?」
「決めてない」
「変わった事を言う人だねぇ」
「俺の暮らしには要らないからな」
「ふぅん」
「見る顔はたかが知れてる人数だ」
「あたしはその中に入りそうかい?」
「あんたを足しても片手で足りる人数だ」
「どういった人間関係してるんだか」
「静かな人間関係さ」
「そうらしいねぇ……」
あたしは賑やかな方が好きだけどさ。
「賑やかな方が好きか」
「何でそう思ったんだい?」
「顔に出てたからな」
心を読まれたかと思った。
流石にそんな人は居ないか。
「良いじゃないか、素直でさ」
「たまに損しそうじゃないか」
「あたしとしては、その考えが損してる気がするけどねぇ」
「気のせいだ」
「そうかい。…茶が美味いねぇ」
「茶の話よりも昔の話を聞こうじゃないか」
「羊羹が尽きる前に終わるかねぇ」
「足りなくなったら今度来る時に持ってくるさ」
「どうせなら煎餅が嬉しいやね」
「図々しいな」
「お前さんもね」
「違いないな」
ま、グダグダな流れだねぇ。
……それも良いか。
少なくとも、あたしは満足だよ。
いつか訪れた2人がまた来たら…その時には軽く礼をしておこうと思う。
そう言えば…この兄さんを見掛ける様になったのは、あの2人が着てからだった気が…。
ますます怪しい2人だけど、あたしにとっちゃ悪い人じゃ無さそうだ。
こうなる事を見越していたとか?
…流石にそれは無いかねぇ。

To Be Continued

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2009'04.14(tue)

もこ撃破。
今更か、とか思うけど気にしない。

2009'03.22(sun)

Fascination 〜eternal love mix〜(激)クリア
何気にハイスコア。
バー無しで越えれる日は来るのか…?







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